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2月18日、仙台市若林区の六郷市民センターでジオラマのワークショップでした。若林区さんは例年区内でジオラマを活用したワークショップを開いてくださっていて、今回も地域の方々が親子づれで参加してくださいました。
若林区は海に面していて区のほどんどが平坦な地形で、東日本大震災では津波で大きな被害を受けた地域です。震災の後、仙台市をはじめ行政によってさまざまな津波対策が講じられてきました。沿岸の防潮堤、海岸防災林の再生、海岸付近での「避難の丘」の造営、県道の嵩上げによる威力の減衰と避難場所の確保、内陸への住居の移転など、多くの労力と時間が積み重ねられ、津波に対する備えは以前よりもかなり充実しています。
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一方でこうした対策の前提にあるのは、「巨大な津波に対しては構造物による防御は限界がある」という考え方です。東日本大震災の経験を経て、「「完全な防災」ではなく、被災しても被害を最小限に留める「減災」の視点の重要性を認識した。」と仙台市の資料にはあります。
今回のワークショップではこうした対策の意味を理解してもらえるよう、防潮堤や嵩上げ道路については後から上に載せられるような仕組みにしました。
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これらの対策について説明した後、最大クラスの津波が来た場合はそれでもほぼ地域全体が浸水してしまうということを、ジオラマの上に津波ハザードマップのクリアシートを掛けて皆で確認しました。
「“遠く”よりも“高く”」が津波避難の基本ですが、平坦な広い土地で避難場所や頑丈な避難施設が限られる中で、“できるだけ内陸へ”という視点も持つ必要があるなど、地域の特性をふまえた対応が求められます。
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ハードの効果をしっかりと生かすためにも、ソフトの面からも様々なことを語り継いでいくことが大切です。ジオラマ上でハードの対策を確認しつつ、それをふまえながらソフト対策について考えていく今回のような手法は、今後も様々な機会で活用できそうだと感じました。
今回のジオラマは3月9日(土)の仙台防災未来フォーラムで展示されますので是非ご覧ください。
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