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11月25日、今回のRethink PROJECTは仙台市の八木山へ。
この地域では東日本大震災以前から防災の取り組みが盛んで、地域・公的機関・私企業などからなる「仙台八木山防災連絡会」という地域防災のためのコンソーシアムがあります。
コロナ下の2年を除いて今年で12回を数える「地域防災シンポジウムin八木山」、ここが今回のワークショップの舞台です。
シンポジウムの第1部では、地元仙台西高校地学部の皆さんによる活動報告&研究発表が行われました。この発表がとても素晴らしく、今年9月に市内各所に冠水をもたらしたゲリラ豪雨時の様子を学校屋上に設置した定点カメラの映像などを使って説明したり、学校周辺の地形の変遷と災害リスクとの関連について調べたり、仙台防災の若いチカラとしての今後の活躍に大いに期待してしまう内容でした。
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そして第2部は我々のジオラマワークショップ。参加者は地域の中学生~お年寄りまで50名ほど。第1部の西高生も一緒です。八木山周辺の高低差は約200m、段ボールを何枚も重ねてダイナミックなジオラマができあがっていきます。スマホカメラを使った実況中継を組み合わせるなど、事務局によるイベント進行にもなかなか工夫が凝らされています。
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4つのブロックごとにジオラマが組み上がると、今回は合体する前にグループで話し合いをしてもらいました。
シンポジウムが始まる前に連絡会の会長さんでもある東北工業大学の菊地先生からうかがったのは、仙台は昔から亜炭の産出地として知られていたということ。古くは木質亜炭を使った仙台埋木細工が有名で、明治以降は炭質亜炭が家庭用燃料として八木山一帯で盛んに採掘され、いまも地下に無数の手堀り坑道がそのまま残っており、地盤沈下や陥没の危険性があるのだそうです。
そういったことにも留意しつつ、ジオラマに付箋を貼って、地域に潜むリスクについてホワイトボードを使って議論をまとめていきます。
各グループの発表では、宅地造成による谷埋め盛土の地すべりの履歴や危険性、大雨時の内水氾濫の履歴など、ハザードマップに載っていないものも含めてこの地域ならではのポイントが数多く挙がりました。
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八木山防災連絡会の特徴は多世代が関わっているということ。他の地域でもこのような取り組みがどんどん増えていってほしいですね。