「御柱祭ジオラマ」が「防災ジオラマ」に変身 @下諏訪町

今年の4~5月にかけて長野県下諏訪町の各地で展示されていた御柱祭プロジェクションマッピングのジオラマ。今度は防災ジオラマとなって、11/13(日)の親子防災授業に登場しました。

下諏訪は諏訪湖のほとり、諏訪大社下社がある人口2万人弱の町です。
中央構造線と糸魚川静岡構造線という日本をかたちづくる2つの大断層が交わるこの場所は、起伏に富んだ豊かな景観と温泉の恵みとともに、土砂災害や水害、断層による地震のリスクが共存する地域であり、そんななかで「防災意識日本一」を掲げ、100名以上の防災士の方々が活動されている”防災の町”でもあります。

今回組み立てたジオラマは25段。一般向けのワークショップとしては最も多くの段数を積んだであろう子供たちですが、諏訪湖から山の上まで、息の合った作業でどんどん作り上げてくれました。

後半は完成したジオラマを用いて、地元防災士の中村さんによる講義。自宅の場所に付箋を貼った後、水害、土砂災害、地震の危険度、断層など各種のマップがプロジェクションマッピングされると、ジオラマが立体ハザードマップに変身。子どもも大人も身を乗り出して、中村さんのお話に耳を傾けていました。
   

地形は人々の暮らしにも災害にも密接に結びついています。
このジオラマが”防災の町”のみんなの目にふれて、自分たちのまちの素晴らしさと、それらを守っていくために何をすべきかついて、いままで以上に考えるきっかけになってくれたらうれしいなあ。